最近の高性能遠近両用レンズ
最近の遠近両用レンズは開発が進み、以前と比べてとてもかけやすく、慣れやすいレンズが発売されています。
その中でも各社力を入れているのがフェイス・プロフィールを加味したレンズです。
フェイス・プロフィール??って何?ですよね。
説明するには少し専門的な事を説明します。
メガネフレームを人がかけたとき、たとえ同じフレームでもかける人によってその位置は微妙に変わります。
そり角とはメガネをかけた状態を真上から見てフレームが顔に対しての角度を言います。
また横から見たときに垂直方向にどれだけ傾いているかは前傾角と言います。
同じレンズ、同じ度数でも前傾角、そり角を初めそれ以外の色んな要素を考慮すると網膜上に写る画像は微妙に変わってきます。
遠近両用ではただでさえぼやける部分が多いので、このフェイスプロフィールを考慮し、網膜上に指定された度数の画像が写るように計算されたレンズがあります。
そのそり角や前傾角を測る機械がこれ。
この機械でお客様がフレームをかけた状態で撮影をし、色んなデータが取得できます。
これは僕を撮影した結果のプリントアウトです。色んな数字が並んでいますよね。
レンズを注文する際は普通は度数だけですが、この場合は前傾角、そり角などの数値も一緒に入力して注文します。そうすることによってそのフレームに枠入れしたときに度数が最適になるように計算されたレンズが納品されるのです。
すごいですね!(人ごと(^0^))
当然ですが、この数値を取るための撮影をおろそかにし、間違った数値を出すと反ってよくないレンズになる可能性があるので、慎重にしなければなりません。
*1:いずれの図もよくわかる眼鏡講座 興隆出版社からの引用です