やすたかのブログ

メガネレンズの事を詳しく説明します

遠近両用メガネの買い換え時

メガネの買い換え時っていつ頃?とよく聞かれます。この質問は色んな条件で答えが変わります。今回はその辺を整理してお話ししようと思います。

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・老眼を含まないメガネの場合

これはいわゆる遠用メガネ。遠くを見るためのメガネです。これは正直遠方度数が変わらない限り作り替える必要はありません。レンズも丁寧に扱って頂ければ5年くらいは持ちます。

 

・老眼を含んだメガネの場合

老眼鏡や遠近、中近、近々などの累進レンズメガネがこれに含まれます。老眼は残念ながら年齢を重ねるとともに勝手に進みます。特に初期のうちはメガネの度数をわざと緩くしている場合もあるので比較的早く買い換え時期になる場合があります。おおよそ3~5年が一応の目安かと。1つの老眼鏡でずっと使えると思っている方も時々おられますが、それは間違いです。

正視系、遠視系の人で老眼鏡を購入したての頃は老眼鏡で遠くを見たらぼやけて何も見えないハズです。お客様によっては数年後慣れてきたのでかけたまま歩けるわ、と言う方もいますが、これはほぼ老眼が進んだのが原因で、慣れたわけではありません。その分手元が見にくいはずです。ですので老眼鏡で歩けるようになったらこれはほぼ買い換え時期です。累進レンズはもともと遠くが見えるはずですが、老眼が進めば手元が見にくくなります。「あれ?以前はこの小さい字が見えていたのに・・」なんて感じた方はこれも買い換え時です。

 

遠用メガネは丁寧に扱ってさえいれば結構長く使えます。ただし度数が変わらないことが前提です。老眼が関係するメガネ(近くが見える部分があるメガネ)の場合は老眼はどうしても進みますので3~5年が目安かと思います。

 

お客様から結構マメに変えないといけないのね、と言われた場合、「老眼は進むモノです。でも老眼が止まるのもある意味淋しいですよ~。」なんて笑い話もしたりします。

 

ここで注意して欲しいのですが老眼が進むだけではなく、遠くの度数(遠方度数)が変化したために手元が見にくくなる場合があります。この場合は3~5年は全く関係なく、1~2年で交換する場合もあります。遠方度数が変わると自動的に老眼の度数も変わります。ですので、今回やけに近くが見にくくなるのが早い、と感じた方は遠方度数が変化した場合が多いです。