やすたかのブログ

メガネレンズの事を詳しく説明します

近々レンズが遠近に?!

累進レンズのひとつに近々レンズがあります。これいわゆる奥行きのある老眼鏡です。60代以上の方で読書もパソコンなどのデスクワークもこれひとつで済む便利なレンズです。

 

実はこれ50歳前後までの方限定になりますが、遠近両用にもなるんです。

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近々レンズレイアウト

ちょっとややこしいかもしれませんが、数字で説明しますね。

まずこのレンズの度数分布ですが、「近方」と書かれている部分に老眼の度数が入っています。で、「近方奥」と書かれている上方向に行くほど度数がユルくなっていきます。レンズメーカによって多少違いがありますが、1Dとか1.5D(Dはレンズ度数の単位です)くらいユルくなっています。

 

ここで老眼の度数が1.5Dまでの方にこのメガネを作る場合「近方奥」と書かれている部分がほぼ0D、つまり度数がない状態になるのです。度数がないと言うことは老眼が入っていない素通しの状態と言うことなので、遠くが見えることになるのです。お分かり頂けますか?

 

デスクワークが中心のお仕事をしている50歳前後までの方がこのメガネをかけると仕事は捗りますし、そのまま遠くも見えちゃうと言う優れものになるのです。

 

先日パソコン業務が辛いと相談に来られたデザイナーさん(46歳)にこのメガネをお作りしたところ、とても喜んで頂けました。元々近視の方ですのでメガネには慣れておられるのも幸いしました。

 

興味がある方はしっかりしたメガネ屋さんのスタッフに一度ご相談下さいね。